スロージョギングで脳を活性化することはできるのか?

スロージョギングで脳を活性化

スロージョギングの走り方

スロージョギングで脳の活性化に繋がる可能性があることが最近の研究でわかってきています。
これは人間ではなくマウスによる実験結果ですが、ランニングの距離が長いほど、海馬の脳細胞を増殖させる遺伝子発現が増加するという研究報告があがったのです。
また、マウスをランニング・グループと非ランニング・グループに分けて学習能力を比較すると、ランニング・グループの方が学習効果が高く、海馬の細胞数も非ランニング・グループの2倍以上あったという報告もなされています。
つまり、これはスロージョギングに限らずですが、ある程度運動することで脳細胞を増やす遺伝子に働きかけ、結果として脳の活性化に繋がることが判明したのです。
アルツハイマー病は、海馬の細胞に「βアミロイド」というたんぱく質が蓄積され、それが原因で細胞が死ぬことによって発症すると考えられています。
アルツハイマー病のモデルマウスを使った研究では、マウスを走らせることでそのβアミロイドの合成が抑えられ、海馬の細胞を維持できる可能性が示されました。
一方、人間での証明はまだ難しいとのこと。
しかし、高齢者を対象にスタミナと海馬の容量、空間認知の関係を調べた研究では、スタミナが高い人ほど海馬の容量が大きく空間認知も高いという結果が示されています。
スロージョギングを毎日続ければ、自然とスタミナがついてきますから、海馬が委縮するどころか大きくなり、記憶力がよくなると考えられます。

年齢とともに脳細胞の数は減るのか?

年をとることに伴う不安に、脳の老化と認知症が挙げられます。
認知症は、血管の老化による「脳血管性認知症」と、記憶の中枢である脳の器官「海馬」の細胞が変性して起こる「アルツハイマー病」の二つに大別されます。
これらはまだ完全に解明されていないのが事実です。
しかし、最近の研究結果では、脳細胞は年をとったからといって減り続けるわけではなく、可逆性に富むことが明らかになってきました。
つまり、脳細胞は増えたり減ったりするということなのです。
また、年をとっても全ての人がアルツハイマー病にかかるわけではありません。
ある研究結果では、アルツハイマー病の人の関連性の中に、体を動かすことが好かない人が掛っているという研究結果もあります。
スロージョギングはなぜこれらに効果的に働くのか?
スロージョギングは体に負担をかけることなく、楽して運動が行える所に利点があります。
脳の活性化・認知症の予防などに運動は効果的であることは研究結果からもわかります。
その運動方法が確かにスロージョギングでないといけないわけではありません。
もし、他に好きな運動で続けられるものがあるのならば、それでも良いと思います。
ただ、今まで運動してこなかった、運動が好きではないという方にはスロージョギングをがおすすめです。
とにかく運動を継続していき体力をつける所に、脳の活性化・認知症の予防が含まれています。
継続しやすい運動とえば、スロージョギングだと思います。

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